産後の骨盤を締める事の大切さ
投稿日:2013.05.01
前回、骨盤のことを書きましたが、今回はもう少し詳細に掲載します。
骨盤は寛骨・仙骨・尾骨で構成されており、出産に関係する特に重要な
関節は仙腸関節(せんちょうかんせつ)、恥骨結合です。
仙腸関節は仙骨および腸骨(寛骨内の部位)の耳状面にできた関節で
関節面が凹凸に富み、良く噛み合った関節で、非常に強い靭帯で結合
しています。
恥骨結合は左右の恥骨の正中線で線維軟骨によって結合しています。
胎児は骨盤が作っている空間内で成長していきますが、成長が進みますと
この2つの関節の結合部が広がり骨盤が大きくなる訳です。
出産後、それらの関節は妊娠する前の締まった関節に戻っていきますが
戻る時、仙腸関節が歪んだり、少し広がりぎみ、腸骨の左右の高さの違い
左右の前後の違いなどがある状態で結合してしまう事があります。
結合が正常に行われないと、骨盤、腰椎からの腰部交感神経、下半身
などを支配している神経の機能が低下して、新陳代謝が悪くなり
妊娠前の体型に戻りにくくなる場合が多いです。
骨盤は婦人科、膀胱に関連する神経に関係が深いので、それら臓器の
機能も低下する事もあります。
骨盤が歪みますと腰椎にも歪みが生じますので、腰痛、下半身の痛みなどの
症状が生じる原因となる事が多いです。
恥骨結合の歪みは左右の大腿部を内側に閉じた時、立ち座りを急に行った時、
歩幅を広く歩く時に恥骨部に痛みを生じます。
最近、出産後の骨盤矯正の施術を受けに来られるお母さん方が多いです。
施術開始時期は、出産後3週間過ぎれば施術を受けられます。
早めに施術を受けられた方が施術回数も少なく済みます。
最近は、出産後のお母さんに骨盤を締めるための骨盤ベルトを渡して
くれる産婦人科の病院が多いようです。
これはとても良い事と思いますが、骨盤を締める位置が少し違う事があります。
当館では、骨盤ベルトの正しい締め方・産後の日常生活で注意した方が良い姿勢
など細かく指導しております。
では、今日はこれにて お母さんも赤ちゃんもお元気で!
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